2015年 第10回大会

12チームが地元の期待を担って決意表明

鹿児島県 枕崎市立学校給食センター

栄養教諭 山本 愛さん、
調理員 東美都代さん

「枕崎市は薩摩半島の南端に位置しています。
いたるところに美しい風景がある街ですが、それよりなんといっても『かつおの街』です。
郷土料理や、新しいものまで、様々なかつお料理があります。
かつお節は生産量日本一で、かつお節での街興しを行っています。
給食でも、かつお節に特化した献立を毎月提供しています。

枕崎市は『コンカツ』を進めています。コンカツといっても結婚に向けた活動ではありません。
こんぶとかつおのことです。
枕崎市のかつおと、友好都市である稚内市のこんぶとで、『コンカツプロジェクト』というものが始動しています。
今回の献立にも『コンカツすまし汁』が入っています。

また、市内で栽培が盛んなお茶や、『枕崎牛』、ヘチマなど地場の食材を取り入れています。
子どもたち、地域の方々に喜んでいただけるようにがんばりたいと思います」

佐賀県 鹿島市立学校給食センター

学校栄養職員 迎りつ子さん、
調理員 田平由紀さん

「当センターでは、3,000食、11校の給食を作っております。
『食べることは生きること』を合い言葉に、地域の方々と手と手を取り合い、子どもたちにおいしい給食を届けたいという思いで、仲間とともに日々がんばっています。

給食だよりの号外を出しました。
地場産物を使った、家でも、誰でも簡単にできるメニュー。これを発進したい。
地元の食材、生産者の笑顔も届けたい。
そういう思いで日々がんばっておりますが、更に今回の大会に向けて力を入れて参りました。

みなさんにも、ぜひ佐賀県のおいしい食材を知って欲しいと思い、『サザエさん』の替え歌を作ってきました」
迎さんは、食材の紹介を歌にして会場を沸かせた。

高知県 香美市立香北学校給食センター

栄養教諭 大原佐知さん、
調理員 鈴木萬世さん

「香美市立香北町は、高知県の中心部より北東に位置し、やなせたかしさんの生誕の地でもあります。
当町は、周りを山に囲まれています。
町内にはアンパンマンミュージアムがあります。
子どもたちにとっても、アンパンマンが自慢の1つです。

当センターは、中学校、小学校1校ずつの給食を提供しています。
地場産物は、ゆず、オクラなどがあります。
子どもたちは、総合的な学習の時間などで学んでいます。
この他、昨年受けたスーパー食育スクール事業においては、減塩に取り組んでいます。
地場産物の野菜の取り入れも進み、26年年度では40%を越えています。

今回の献立の目玉は、『さつまいもとやっこねぎのぬた』です。
小学校で収穫したさつまいもを使用しています。
ぬたは、小学校の5年生が、JA女性部と一緒に作った手作りみそを使用しました。
メインの『ちひろさんのしいたけハンバーグ』は、子どものアイデア料理の1つです。
ゆずポン酢をかけます。
菌床しいたけも、香北の特産物です。

決勝大会に向けて、子どもたちからたくさんのメッセージをいただいてきました。
これをパワーにして、当センターの良さを出せたらいいなと思っています」

島根県 江津市立桜江学校給食センター

栄養教諭 山田菜穂子さん、
調理員 柳光真由美さん

「当センターでは、毎日、調理員さんたちが、労苦を惜しまずおいしい給食を作ってくれています。
そんなすてきな調理員さんと、この夢の舞台に立ちたいと思っていたところ、記念すべき舞台に立て、『念ずれば花開く』の言葉通りだと実感しております。

江津市には、1,300年前に柿本人麻呂が国司としてやってきて、よさみ姫を妻としました。
その時詠んだ歌が万葉集に記載されています。
そんなことを子どもたちに伝えて、『人麻呂さんと、よさみ姫の万葉ロマン給食』というものを実施しました。
この給食の狙いは、郷土愛を育むこと、食文化を伝えることです。
食物繊維が豊富で、減塩食であること、彩りが美しく、改めて私自身が和食のすばらしさを実感し、子どもたちに伝えました。

えごまは3年生が総合的な学習の時間に育てています。
米、ごぼう、桑茶は、子どもたちのためにという生産者の思いで、有機農法で栽培されています。

4年生たちから『険しい道だけどがんばれ』『負けても勝っても一生懸命やれ』『優勝目指してがんばれ』という言葉をもらいました。
泰然自若の心で明日はかんばろうと思います。
最後に人麻呂がよさみ姫に詠んだ歌を紹介します。
『石見のや 高角山(たかつのやま)の 木の間より 我が振る袖を 妹見つらむか』」