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第10回(2015年)決勝 決勝レポート

開会挨拶、選手宣誓

第10回という記念大会の決勝の日は穏やかな晴天。
昨日のレセプションの和やかな雰囲気から一転、朝から会場には緊張感が漂っていた。
1〜4次の厳正な審査を通過してきた全国12校・施設の選手たちを迎え、開会式が始まる。


銭谷眞美 実行委員長の開会挨拶

「子どもたちのすこやかな成長のためには、教育的には、知育、体育と並び、食育が非常に大切だと思っております。
10月に文部科学省に機構の改革があり、これまでの学校健康教育課が、健康教育食育課という、『食育』を冠した名称に変わりました。
今の教育の中で食育というものが大切だという認識になってきました。
その食育において、学校給食が果たす役割は大変重要です。
我が国の教育の大きな特徴の1つとして、学校給食が充実しているということが挙げられます。

全国学校給食甲子園は、こうした学校給食の更なる改善・充実を目指し、2006年に第1回大会を開催致しました。
今年は第10回大会という記念の回で、全国から2,054校・施設のご応募をいだたき、4回に渡る審査を行い、12校・施設の皆様が、本日の決勝大会に進出されました。
心からお喜びを申し上げます。

本日の決勝大会は、1時間で実際にいつもの給食を作っていただいて、以下ような観点から審査します。
 ・地場産物の活かし方
 ・調理過程・チームワーク
 ・でき上がりの見た目・食味 …子どもたちが楽しんで食事ができるように
第10回大会の記念として、小学生の『こども審査員』が審査に加わり、『こども審査員特別賞』というものを設けました。

ぜひ全国の学校給食の範となるようなものを作っていただきたいと思います。

この大会の開催には、多くの団体・個人の皆様からご後援・ご協賛をいただきました。
心からお礼を申し上げます」

昨日の前夜祭レセプションでの抽選で選出された島根県代表、江津市立桜江学校給食センター、栄養教諭の山田菜穂子さんが、全選手を代表して、選手宣誓を行った。

「私達は、郷土の食材を活かした、安全でおいしく楽しい学校給食を調理するプロフェッショナル精神に則り、子どもたちが目を輝かせてて喜ぶ、学校給食作りをすることを誓います」

開会式

※この決勝の様子は、インターネットUstreamで生配信された。

いよいよ1時間の調理作業が始まる

選手たちは、調理室に移動し、まずは手洗い検査を受ける。
爪の間から肘までをしっかり洗っていく。
その後、手に残る雑菌のチェックをして、合格しなくてはならない。
水道のコックは、手ではなく、肘で操作する。
何人かの報道の方たちは、徹底した日本の給食の衛生管理を目の当たりにして、驚きの声を漏らしていた。

測定器を使用しての手洗い検査

検査後の選手は、それぞれの調理台につき、スタンバイとなる。
そして、「スタート」の声が会場に響き渡ると、選手たちは一斉に作業を開始した。
あらかじめ一定の準備をすることが許されているため、調理台は整然と用意されていた。
大会の回数が進むにつれ、選手たちは、事前に過去の大会の様子を研究し、十分な準備をしている。
組み立て式の台を組み合わせて上手に使い、狭い調理台を立体的に使用する工夫も、すでに定番となっているようだ。
児童たちの応援メッセージが、目のつくところにおいてあるのが微笑ましい。
ここに来るまでに、どれだけの練習と準備をしてきたのかが手に取るようにわかる。

工夫された調理台

最初は、野菜などを洗い、切っていく作業が多い。 まな板などはもちろんのこと、エプロンまでもが、作業内容や、調理内容によって切り替えられていく。 調理をしながらの、衛生面への配慮は大切なポイントだ。 野菜の洗い方も、家庭の調理とは違い、洗う回数なども決められている。

どこの学校・施設も、チームを組んだ2人が、声をかけあっている。
作業の報告や確認などを、元気で大きな声を交わしているのが、傍目にも気持ちがよい。
調理をしながら、食材の温度を測り、記録していくのも、学校給食ならではの作業だ。
審査において、チームワークというのも重要なポイントとなっている。
どこの学校・施設も、声かけはもちろん、絶妙な間合いを捉えていて、2人の息がぴったりだ。

今年の決勝大会は、非常に早いペースで調理が進んでいた。
これも、年々、回を重ねて、レベルが上がっていることの証といえる。
残り30分となった時でも、順調に進んでいるようで、焦りを見せる学校・施設はなかった。
とはいえ、大勢の報道陣に囲まれ、審査委員の厳しい視線の中のことだ。
心の中では、大変なプレッシャーと戦っているのだろう。

大勢の報道陣と審査員の視線

子ども審査員も真剣な表情

残り20分となると、早い学校・施設は、すでに盛り付けに取り掛かかっていた。
時間内に、洗い物や後片付けまでをも終わらせなくてはならないのだが、この作業も着々と進んでいる。
そのため、調理台はきれいに片付けられ整頓されている状態を保っている。

作業中でも整頓されている調理台

盛り付けに取りかかる

オーブンを使用した学校・施設の中では、食材が焦げてしまったところもあった。
普段と違う調理器具の扱いはとても難しい。
おそらく大変な練習を重ねてきているであろうから、選手たちはとても悔しい思いをしているのではないか。

残り5分となると、ほぼ全ての学校・施設が盛り付けを終わらせ、片付けも最終段階になっていた。
1校だけがギリギリまでの作業となってしまって、焦りも見えたが、大きな遅れを出すところはなく、スムーズに終了の時間を迎えた。
「終了です」の言葉が会場に響くと、選手たちはほっとした表情を見せる。
「やりきった」という満足感や達成感がそこにあった。

調理

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