2013年 第8回大会

12チームが地元の期待を担って決意表明

鹿児島県 屋久島町学校給食東部地区共同調理場

栄養教諭 西野間かおりさん、調理員 東美代子さん

「私は今年4月に屋久島に赴任しました。毎日感動しない日がないくらいすばらしい所です。
今年は屋久島の世界自然遺産登録20周年の年に当たります。
屋久島ではトビウオ漁が盛んで、地元では『トッピー』と呼ばれ、親しまれている食材です。今回はトビウオがメインの献立です。
この他に、島で1年中収穫される青パパイヤ、さば節、タンカンなど、屋久島の食材をふんだんに使ったものとなっています。
子ども達、地域の方々、そして私達の出場を自分のことのように喜んでくれた鹿児島県の栄養教員仲間達のためにもがんばります」

調理員、東さんのご主人はトビウオ漁師。
鹿児島県は決勝出場は今年で5回め。給食強豪県と言える。

長崎県 平戸市立中南部学校給食共同調理場

栄養教諭 石田美穂さん、調理員 西山宏幸さん

「平戸市は長崎の最西端に位置します。豊かな水産物、農作物に恵まれ、給食にも活かされています。
明日の献立では、平戸が日本有数の漁獲高を誇るトビウオを使用します。地元では『アゴ』と呼ばれています。これを、すり身、出汁、ふりかけに活用します。
地元で開発された『平戸アゴ出汁ちゃんこ鍋』は、市を挙げて普及活動を行っています。キャラクターも作り力を入れています。『平戸アゴ出汁ちゃんこ鍋』フェアも行われていますので、明日試食ができない方も、平戸市内の飲食店で召し上がっていただけます。ぜひグルメツアーにお越しください。
明日は、平戸の良さが十分に伝わるように、思いをこめて作りたいと思います」

愛媛県 新居浜市立大生院小学校

栄養教諭 武方和宏さん、調理員 牧野里香さん

「『愛媛県産には愛がある』のキャッチフレーズと共に、愛媛のおいしい食材を持ってやって来ました。
『アスパラごはん』に使用するアスパラガスは『みどりのささやき』という地元の品種です。しゃきしゃきとした歯ごたえと彩りを楽しめます。
『もち麦バーグのきのこソース』に使用するもち麦は、はだか麦生産日本一の愛媛が誇る、『もち性はだか麦』。食物繊維たっぷりです。
里芋の『伊予美人』は、愛媛の新ブランドです。柔らかく粘りが強くくせがないのが特徴で、どんな料理にも合います。
『ゴールドキウイ』はニュージーランドのゼスプリ社と契約して栽培が行われています。蜂蜜のように甘い黄金の果肉をご賞味ください。
明日は今までの練習の成果が発揮できるように、二人で力を合わせてがんばります」

今回愛媛県からは2校の県代表が選ばれており、もう1校の武方美由紀さんは、武方和宏さんの母。
親子揃って県代表に選ばれている。

香川県 高松市立国分寺北部小学校

栄養教諭 下岡純子さん、調理員 香川由希子さん

「会場のみなさんにクイズです。この写真の花はなんでしょうか。正解はオリーブです。
香川県は全国で最初にオリーブ生産を始めた県です。そして県花・県木にもなっています。
明日は国分寺町自慢のオリーブを使います。本校の校区は全国一の盆栽の生産地で、木を育てるノウハウがありました。それを活かしここ数年でオリーブの栽培が盛んです。
地元のオリーブをなんとか給食に取り入れられないかと、生産者の方達と話し合い、讃岐コーチンと共にトマトあえにする献立を作りました。児童にも大変好評です。
オリーブについては、社会科の教材としても取り上げています。

この他、讃岐菜、地元農家のしいたけ、讃岐米、黒米など地元の食材をたくさん使用します。

『うどん県。それだけではない香川県』を学校給食からもぜひアピールしたいと思います」

下岡純子さんは、3回大会でも決勝進出を果たしている。