長崎県
峰学校給食共同調理場
捨てるものも工夫し、
大切に食べた郷土料理「かしげぇ」
「いかんこ」とは、いかの内臓(精巣と卵巣)のこと。これを食材として活用したのが郷土料理「かしげぇ」だ。だいこん、にんじん、しいたけと煮て、「白せん(さつまいもからできるでん粉)」でとろみをつける。冷たくなった体も心も温めてくれる、優しい一品には、捨てるはずのものを工夫し、大切に食べた昔の人の知恵がうかがえる。
対馬ではやせた土地でも育つさつまいもが多く作られてきたが、このくずいもを保存食の「せんだんご」として加工し、厳しい冬に備えた。千回もの手間がかかるといわれる大変な作業で発酵・さらし・乾燥をくり返す。昔の人の知恵や手間ひまをかけて作りあげる努力を伝え残していきたいと、せんだんごを使った「せんちまき」「ろくべえ」といった郷土料理を給食に取り入れている。
所在地 | 長崎県対馬市峰町佐賀608-1 |
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施設名 | 峰学校給食共同調理場 |
出場者名 | 佐田マキ、松村哲子 |
献立名 | サザエの炊き込みご飯、 牛乳、 いかのかしげぇ、 対馬海幸山幸サラダ、 せんちまき |
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エネルギー666kcal、 たんぱく質24.4g、 脂質16.5g(22.3%)、 カルシウム343mg、 マグネシウム100mg、 鉄3.3mg、 亜鉛3.3mg、 ビタミンA280μgRE、 ビタミンB10.28mg、 ビタミンB20.51mg、 ビタミンC42mg、 食物繊維7.4g、 食塩相当量2.7g