2006年 第1回大会

紙一重の激戦だった審査の順位

 審査では、郷土の食材を活かした給食を作っているか、食味や食欲を誘うような盛り付けになっているかどうか。調理をしている際に衛生管理が行き届いていたかどうか、調理の作業工程が効率よくされていたかどうか、審査員のそれぞれの立場から採点がされ、その合計点と審査員の講評から厳正な審査が行われた。

 優勝校と準優勝校は、高得点だったためすぐに決まった。2つの特別賞にはほぼ同点に近い得点の3校が並び、その中から2校を選ぶという難しい審査となったが、審査員の講評をもとに2校が選出された。

ハイレベルな作品に審査員も甲乙つけ難い模様

調理過程、地域食材の活用、
食味審査といくつもの審査を実施

 時間切れで失格した1校を除く9校はすべて入賞として表彰することが決まった。失格した1校については、食味の審査で他校と差がない給食として出来上がっているため、努力賞を設置することとなった。

 上位校から下位校までの得点差は、思ったより小さく、まさに紙一重の審査内容であった。

美味しさに審査を忘れて思わず笑顔が

60分の持時間で競った郷土の料理 激戦を制したのは紙一重の実力と運

 優勝(焼き鳥・うなぎ・惣菜の日本一賞)の栄冠は長野県代表で伊那市にある長谷学校給食共同調理場(埋橋惠美、松本ひろみさん)の頭上に輝いた。

 宣誓からわずか2時間後には、実力で優勝カップをもぎ取るという離れ業のドラマを演出し、参加者と見学者を感動させた。

協賛会社からの副賞を受け取る

 準優勝(味の素KK だし・うま味賞)は、香川県高松市の高松市立国分寺中学校(三宅律子、宮崎茂美さん)。残りの10校のうち9校は入賞校。さらにその中から特別賞として設定された女子栄養大学香川学長賞に佐賀県小城市学校給食センター(百武裕美、吉岡美佐子さん)が、同じく特別賞の特定非営利活動法人21世紀構想研究会賞に石川県加賀市立錦城中学校(山﨑真弓、高木康子さん)が選ばれた。なお、時間切れで失格となった1校には、出来上がった給食が評価され、特別に努力賞が贈られた。

女子栄養大学香川学長より特別賞を受賞しうれし泣き

馬場理事長より
特定非営利活動法人21世紀構想研究会賞
を受賞する石川県の山﨑さんと高木さん